国電蒲田駅の操車場で、顔を潰された身元不明の他殺体が見つかる。手がかりは、被害者が酒場で口にしたという東北訛りと「カメダ」という一語だけだった。捜査本部が解散したあとも、今西栄太郎刑事は方言の分布を頼りに全国を歩き続ける。断片的な事実が積み上がるほどに新たな死者が出て、やがて戦後日本の地形と人の移動そのものが、事件の背景として立ち上がってくる。
単行本は1961年7月、光文社(カッパ・ノベルス)刊。1974年の松竹映画版が毎日映画コンクール大賞・キネマ旬報脚本賞を受けているが、これは映画版に対する賞であり小説自体の受賞ではないため未登録(本サイトの方針)。テレビドラマ化が複数あることをWikipedia日本語版で確認。
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