無数の蝶の標本に囲まれた部屋で発見された死体という表題作をはじめ、火村と有栖が挑む事件を集めた短編集。日記の記述と現実が少しずつずれていく「妄想日記」、性別をめぐる「彼女か彼か」なども収める。現場に残された不自然な状況の意味を、ひとつずつ論理で詰めていく手つきが読みどころとなる。国名シリーズ第三作にあたる一冊である。
1996年5月講談社ノベルス刊、1999年5月講談社文庫。著者記事の著作一覧と楽天ブックスの書誌で確認した。収録作は「ブラジル蝶の謎」「妄想日記」「彼女か彼か」ほか。
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