遊び暮らす富豪の息子をアメリカへ連れ戻すよう頼まれ、トム・リプリーはイタリアへ渡る。だが彼はその優雅な暮らしぶりに強く惹かれ、自分がその立場だったらどうかと考え始めてしまう。憧れは次第に別のものへ変わっていった。罪の意識をほとんど持たないまま行動する主人公を追い続ける、犯罪小説の代表作として読み継がれている一作である。
原著は1955年刊で、同作によりフランス推理小説大賞を受賞している(同賞は本DBのawards.jsonに未登録のため受賞歴には登録していない)。邦訳は佐宗鈴夫訳の河出文庫版(1993年、改版2016年)を採用した(青田勝訳の角川文庫版もある)。いずれも著者記事で確認した。
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