黒十字サナトリウムに収容された患者は、誰もが自分を吸血鬼だと思い込んでいる。天国にも地獄にもいない自分を持て余しながら、彼らは知覚が千切れていく瞬間の残像に甘美な幸福を見出していた。耽美な文体で、療養所という閉じた場所の内側と、そこに囚われた者たちの矜持を描いていく。吸血鬼という思い込みが何に由来するのかが物語を牽引する。第9回日本SF新人賞受賞作である。
候補は日本語版Wikipedia「日本SF新人賞」「小松左京賞」の受賞作一覧から機械抽出した。書誌(読み・版元・刊行年)は国立国会図書館サーチと楽天ブックスで確認した。あらすじは楽天ブックス/楽天Koboの紹介文を下敷きに独自要約した。 あらすじは独自要約(コピペなし、結末の仕掛けには触れていない)。
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