残忍な殺人は平穏な海辺の館で起こった。殺されたのは金持ちの老婦人である。金目的の犯行かと思われたが、それは恐るべき計画の序章にすぎなかった。殺人はある日突然起きるのではなく、はるか以前から準備され、人の命を奪う魔の瞬間「ゼロ時間」へ向かって着々と進んでいく。ミステリの常識を覆したと評される野心作で、バトル警視が事件に当たる。

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原題 Towards Zero、1944年発表。犯行計画の段階から「ゼロ時間」へ遡る独特の叙述法をとる。邦訳は早川書房クリスティー文庫の三川基好訳(2004年)を採用し、楽天ブックスの書誌情報で確認した。

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