「だって彼は殺されたんでしょ」——アバネシー家の主人リチャードの葬儀の後、遺言が読み上げられた席で、末妹がそう口にした。一同は聞き流したが、翌日その妹が斧で殺害されてしまう。何気ない一言がなぜ命取りになったのか。故人をよく知る一族のなかから、ポアロがその意味を根気よく探っていく。中期の代表作にあたる一編である。

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原著は1953年刊、米題 Funerals Are Fatal。ポアロもの25作目にあたることをWikipedia日本語版で確認した。邦訳は加賀山卓朗訳のハヤカワ文庫〔新訳版〕(2020年)を採用し、楽天ブックスの書誌で訳者・版元を確認した。

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