旧家に代々伝わる能面にまつわる因縁を背景に、一族が次々と毒殺されていく。事件は関係者が書き残した手記という形で読者に提示されるため、記述そのものが手がかりであり、同時に罠にもなっている。読者は書き手の言葉をどこまで信じてよいのかを試されることになる。著者の長編第二作にして、ノンシリーズの代表作にあたる。
1951年岩谷書店刊。著者の長編第2作で、第3回探偵作家クラブ長編賞(現在の日本推理作家協会賞)を受賞したことを著者記事で確認した。受賞年は第3回の実施年である1950年としている。publisherは版元が現存しないため、現在流通している角川文庫版に合わせた(春陽文庫・双葉文庫版もある)。
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