車ごと海に転落した夫が死に、同乗していた妻だけが助かった。前科があり評判の悪いその妻に世間の非難が集まり、保険金目当ての殺人だと決めつけられていく。稀代の悪女と書き立てる記者と、引き受け手のない弁護を担うことになった女性弁護士の対決。報道と裁判がどのように人を作り上げていくのかを描いた表題作ほか、「不運な名前」を収録する。
「昇る足音」の題で『オール讀物』1982年2月号に掲載され、改題のうえ1982年3月に文藝春秋から中編「不運な名前」を併録して刊行。1982年に松竹系で映画化、これまでに5回テレビドラマ化されていることをWikipedia日本語版で確認した。
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