二十箇月ものあいだ子を身籠ったままの娘がいて、その夫は密室から消えた——雑司ヶ谷の医院をめぐるそんな噂話を、文士の関口巽が古書肆「京極堂」に持ち込む。この世に不思議なことなど何もない、と言い切る主人の中禅寺秋彦は、事件そのものよりも噂と記憶と人の認識のほうを解きほぐしていく。探偵の榎木津礼二郎らも加わり、話は思わぬ像を結ぶ。分厚さで知られる京極堂シリーズの第一作。
1994年、講談社刊。本作の持ち込みがメフィスト賞創設のきっかけになったとされることをWikipedia日本語版で確認したが、本作自体の受賞ではないため受賞歴には登録していない。実写映画化(2005年)・清水アキによるコミカライズ(2013〜2014年)を確認。 『このミステリーがすごい!』のランキングはWikipedia日本語版「このミステリーがすごい!」の各年のランキング一覧で確認(2026-08-07照会)。
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