目撃者の証言が食い違う事件を軸に、見ることと信じることのずれが描かれていく。人は目にしたはずのものを、なぜこうも違って語るのか。捜査はその齟齬を一つずつ埋めていくことになる。静かな筆致で論理を積み上げていく作者らしい構成であり、証言というものの頼りなさを正面から主題に据えた長編である。人の記憶の危うさが最後まで尾を引く。
書誌(光文社、2003年)は国立国会図書館サーチAPI(opensearch)の検索結果で確認。著者・訳者は同APIの責任表示「土屋隆夫 著」による。初刊年1980年は同APIで同書名の全版を引いて確認。あらすじは独自要約(コピペなし、真相・トリックには触れていない)。
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