青年・簑浦金之助は、恋人の木崎初代を、戸締まりの完全な自宅で惨殺される。初代は捨て子で、先祖の分からない古い系図帳だけを持っていた。探偵趣味の友人・深山木幸吉とともに真相を追ううち、初代の出自と、遠く離れた孤島に住むという一族の存在が浮かび上がる。恐怖と異形の幻想に彩られた島へ、金之助は自らの人生を賭けて渡っていく。
『朝日』(博文館)1929年1月〜1930年2月連載、のち改造社より単行本化。明智小五郎は登場しない。乱歩自身が長編中で最も出来が良いと考えていたとの伝聞がWikipedia日本語版にある。刊行元は現在流通する光文社文庫・江戸川乱歩全集に合わせた。受賞歴は確認できなかった。
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