レイモンドが放った一弾は、逃走しようとする賊をみごとに撃ち倒した。ところが重傷を負ったはずの賊が煙のごとく消え失せ、しかも屋敷から盗まれたものは何一つない。この奇怪な謎を解き明かしたのは、まだ高校生のイジドール・ボートルレだった。しかも彼は事件の首魁を怪盗アルセーヌ・ルパンだと喝破する。怪盗対少年探偵の頭脳戦を描く、シリーズ初の長編。
原題 L'Aiguille creuse、1909年発表のアルセーヌ・ルパンシリーズの一篇。『奇巌城』表記もある。本DBでは早川書房の平岡敦訳(2006年)を採用し、書名もその版の『奇岩城』に合わせた。訳者・出版社・刊行年は楽天ブックスの書誌情報で確認した。
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