「あの島には悪霊がとりついている」——額から血膿の吹き出した凄まじい形相の男は、そう呟いて息絶えた。尋ね人の仕事で岡山を訪れていた金田一耕助は、瀬戸内に浮かぶ絶海の孤島へ渡ることになる。島に染みついた因習と、そこで次々に続いていく死。妖美な世界を構築した、著者にとって最後の長編にあたる作品である。刊行時には大きな話題を呼んだ。
『野性時代』1979年1月号〜1980年5月号連載。横溝正史による最後の長編であることを著者記事で確認した。firstPublishedYearは初出年を採用した。publisherは現在流通している角川文庫版に合わせている。1981年に篠田正浩監督で映画化。
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