かめくんは、自分が本物のカメではないことを知っている。カメに似せて作られたレプリカメだからだ。リンゴが好きで、図書館が好きで、仕事も見つけた。木星ではどうやら戦争が起きているらしい。とぼけた日常の描写の隙間から、戦争と人工の生の輪郭がゆっくり滲み出てくる長編である。何も説明されないまま進む日常の手触りが、そのまま不気味さに転じていく。
候補は日本語版Wikipedia「日本SF大賞」の受賞作一覧から機械抽出し、漫画・映像・評論の受賞作を除いて小説だけを採った。受賞年は同ページの回数と年の対応に拠る。書誌(読み・初刊版元・初出年)は国立国会図書館サーチで確認した。あらすじは楽天ブックス/楽天Koboの紹介文を下敷きに独自要約した。 あらすじは独自要約(コピペなし、結末の仕掛けには触れていない)。
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