ニューヨークの富豪ハッター家は、当主ヨーク・ハッターが港で死体となって見つかって以来、奇矯な人々の集まる「狂人の館」と噂されていた。盲聾唖の少女ルイザを狙った毒殺未遂に続いて、老母が撲殺される。凶器はマンドリンだった。引退した老シェイクスピア俳優ドルリー・レーンが、一家の異常な日常に分け入っていく。悲劇四部作のなかでも特に名高い一作。
原題 The Tragedy of Y、1932年発表。発表時の著者名義はバーナビー・ロスで、これがエラリー・クイーンの別名義であることをWikipedia日本語版で確認したため、著者はエラリー・クイーンとして登録した。邦訳は複数あるが、ハヤカワ・ミステリ文庫の宇野利泰訳(1988年)を採用。真相に関わるタグにはspoiler扱いのものを用いている。
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