記憶を失った若者が、九州帝国大学の精神病棟で目を覚ます。自分が何者かも思い出せないまま、彼は二人の学者から、ある事件と「胎児の夢」をめぐる論文を読まされることになる。作中に文書が入れ子状に積み重なり、読者は語り手とともに足場を失っていく。著者が十余年をかけて推敲を重ね、これを書くために生きてきたと語った、一大奇書と呼ばれる長編。
構想・執筆に10年以上をかけ、1935年1月に松柏館書店より刊行。『黒死館殺人事件』『虚無への供物』とともに三大奇書に数えられる。刊行元は現在流通する角川文庫版に合わせた。以上をWikipedia日本語版と楽天ブックスの書誌情報で確認。
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