女子高生が自宅の庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が入り混じり、同じ日々がまるで違う出来事として語られていく。
2012年10月新潮社刊、2015年6月新潮文庫。第26回山本周五郎賞候補作(候補は本DBの方針により受賞歴に登録しない)であることを著者記事で確認した。2022年に映画化。同題の別書籍があるため、表紙取得時の誤マッチに注意が必要。
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